騙されるほうが悪いのか、騙すほうが悪いのか
付き合った後に「自分の恋人が思っていたような人ではなかった。」という言葉を耳にすることがしばしばある。付き合うということは、今までとは違い、それだけ距離が近づき、共有する時間も増えるということである。今までのように、いかにちょっとしたデートのちょっとした時間の共有ではなくなったことも一つの原因であろう。共有する時間が多ければ多いほど相手のことがわかるようになってくるのだ。これは、ごくごく、当たり前の話であろう。しかし、それがどうして悪い所ばかりめにつくのであろうか?単純な話である、付き合うまでは、手に入るかはいらないかの瀬戸際にあるようなものである。
誰が好き好んで、自分の悪い所を見せるであろうか、いや、好き好んでは見せないはずである。つまり、付き合うまでは、いかに自分を良く見せるかが勝負なのである。俗にいう騙し合いであろう。パッケージがよければ思わず欲しくなってしまうことがある。衝動買いなどもあろう。恋愛も同じである。一目ぼれなどは、衝動買いと同じ心理であろう。であるために、後々後悔するなんとこともあるであろう。また、買ってもらうまでは、成功したものの、時間を共有すればするほどぼろがでてきてしまうものである。ぼろが出てきてしまったがゆえに「思っていたようではなかった。」という言葉が出てくることもあるのである。ぼろが出たのではなく気を許してくれたという場合もある。
どちらとしても自分を偽り、他人を騙しているのである。ありのままの自分であるから幸せであるという考え方も、自分を支えてくれる人がそばにいるという考え方も、楽しければいいという考え方もある。しかし、赤の他人が、同じ時間を共有するのである。多少の我慢を覚え妥協や譲り合いを覚え、思いやる気持ちを持った後に、幸せが付いてくるように私は思う。騙すほうも、騙されるほうも悪くない。ただ、自分の出来る範囲であり、なおかつ自分の責任を持てる範囲で騙すことをすすめたいと考える。